今日は朝からみんないろんな仕事をしていました。
自分はそば打ち。厨房のスタッフはその日の仕込み。
そしてこちら第二の厨房ではいろんな作業が入り混じっています。
奥では天然酵母パンを成形し焼いています。
真ん中では高校生とそば屋の嫁があくまきを巻いて。
手前ではこんにゃくを湯がく。
自分で見ても一見何屋かわからなくなります(笑)
どうもこんばんわ。こう見えてそば屋なんです!!がまこう庵2代目そばっこです。
本日はあくまきから見るがまこう庵の商品への愛情をブログに書いてみました。
あくまきって何?
この地域では、こいのぼりの上がる季節に食べるものがあります。
それは『あくまき』
南九州の方はよくご存知ですが。。。他の地域の方はあくまきって何?って思いますよね。
あくまきは木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)にもち米を浸し、一晩置きます。
その漬け込んだもち米を竹の皮で包み灰汁水で数時間煮込んで作る独特のお餅です。
こうしてもち米を一晩アク汁につけて混んで次の日に竹の皮に包み長時間煮ます。
煮たものがコレです。ドロドロしたお餅です(笑)
皮を開いていてみると透明感があり、きれいな琥珀色をしています。
ひとくち食べると、柔らかくもっちり。プルンとした食感!
わらび餅のような食感です。
あくまきの食べ方
このあくまきを切るのも田舎の知恵があります。
えっ!?切るのは包丁でしょって思いますよね。もちろん包丁でも切れます。
でもあくまきの本当の切り方はちょっと違います。
結んでいた竹の皮の紐を使います。
竹の紐を竹の皮とあくまきに下にくぐらせ剥がします。
次に一口サイズにあくまきを結ぶように切っていきます。
これがあくまきの切り方です。
薩摩藩では昔あくまきを豊臣秀吉の朝鮮出兵の時に日持ちする兵糧として作られたと言われています。戦場では包丁などありません。どこでも切り分けて食べる知恵が竹の紐といわけです。
- 灰汁で長時間煮ることによる滅菌作用
- 竹の皮を使うとによる抗菌作用
- 灰汁のアルカリ性による雑菌抑制作用
これらがあくまきの保存性を高める秘密。ミネラル豊富なアルカリ性食品のあくまきは、南国の携帯食として、兵糧食として最適だったことでしょう。
NHK『西郷どん』の西郷どんも食べてましたよ。
西南戦争の折に西郷隆盛が、あくまきを持参し重宝されていたことは、広く知られています。西郷軍があくまきを鹿児島だけでなく、宮崎や熊本にまで広めた功労者といえるかもしれません。
西郷どん人気にあやかりたい(笑)
あくまきの食べ方は主にきな粉で食べるのがポピュラーですかね。
そのほかには黒糖、黒蜜、醤油(わさび、生姜)はちみつ、ココアなどつけて食べる食べ方があります。
ちょっと面白い食べ方としては衣をつけててんぷら風にしたりするのも美味しいですよ
あくまきの起源
食べ物には起源というものがあります。
このあくまきにも。もちろんあります。
諸説は色々あるんですが自分はこの諸説が好きなので紹介します。
旅をしてる途中に焚き火をしていておにぎりをそこに落としていまいました。
灰まみれのおにぎり。その時ちょうど雨が降り灰まみれのおにぎりが腐らず食べれた。これがあくまきへと進化していった説です。
何よりも落ちたおにぎりを食べた人の勇気がすごい。普通食べない。でもこの時代は食べるんです。食べ物ってそれだけ貴重だったというわけです。
あくまきを食べて食の大切さを学びますよね。
残さず食べるとすごいことになるんです。郷土料理にまでなるんだから。
がまこう庵のあくまきへの愛情は他とは違う。
毎年がまこう庵であくまきを買ってくれるお客様がたくさんいます。
色々食べたけどここのが一番好きだといってくれます。
ありがたいです。嬉しいです。
でも実際何が違うのだろうか。他のあくまきも美味しいものもあります。
がまこう庵のあくまきと他のあくまきの違いは愛情の注ぎ方の違いなのかなーって勝手に思います。
もちろん他のところのも愛着を持って作っていると思うんです。
じゃ何が違うかていうと。あくまきに使う素材への愛情ががまこう庵は違うと思う。
基本的になんでも商品を作る上ではそうなんですが。
使う素材はできるだけ自分たちのよく知る素材を使いたい。自分たちで育てたもの。自分たちの信頼できる人が育てたもの。自分たちが見える素材であるということです。
あくまきでいうと灰汁は薪ストーブの灰を使います。何を燃やして灰になってるか知ってます。
もち米はえびの市にある友達の無農薬米農家オニカワさんが育てたもち米を使います。信頼できる農家さんです。
使う水は霧島の湧き水。全て自分たちが把握できる素材からできた愛情たっぷりのあくまきなんです。
ここが他と違うところなんではにかなーって思っています。
なんかすいません。他を否定してるわけではないのでそこは勘違いしないでくださいね。
自分たちが商品を作る上で一番大事にしてるところが素材を知ることなんです。
その知ってる素材から愛情が生まれ、愛着のあるがまこう庵の商品になると信じています。
熱いでしょ。熱すぎてうざいでしょ。
あくまきの事を書くつもりがなんかちょっと熱くなってしまいました(笑)
そんな深夜ですです(笑)
まー一番は娘が喜んで食べてくれるのが一番なんです
それじゃ明日も仕事です。寝ます。またですねーー。
宮崎県 都城市 吉之元町5186
◎営業時間午前10時〜午後4時
◎定休日毎週火曜日・第1水曜日(祝日の場合は営業)
◎電話・ファックス0986・33・1226
◎メールinfo@gamakoan.jp
最新記事 by 蒲生 純(そばっこ) (全て見る)
- 定休日を通常に戻します - 2023年4月12日
- 肉のふくしまさんのメンチカツそば - 2023年4月12日
- がまこう庵スタッフ募集中 - 2023年1月31日