熟成されたそば。それがこの辺り南九州で食べられる田舎そばなのです。

今日末っ子の将来の夢を知りました。

がまこうあんのひとになりたい。かぞくみんなでしたい。だって!嬉しいやんかー。もーーーーーー。

もうすでに娘ちゃんはがまこうあんのひとだと思うんだけどね(笑)

そして一つ疑問が。そもそも末っ子ちゃんは蕎麦を食べないよね。お店ではいつもうどんしか食べないよねー。よくよく考えてみたらがまこう庵の人になりたいって書いてあってそば屋になりたいとは書いてないや。ちくしょーーーー

がまこう庵は将来うどん屋になります(笑)

どうもこんばんわ。ここにきて危機感が強くなってきたそば屋がまこう庵のそばっこです。

パンも大好きなのでがまこう庵は将来パン屋になるかもしれません(笑)

危機感がハンパないのでそばの話をします(笑)

生そばと田舎そば。がまこう庵のそばは2種類あります。生そばと田舎そばの2種類。この2つの違いについて今日は書きますね。

生そば(きそば)

生そばはいわゆる「三タテそば」と言われるそばです。三タテとは挽きタテ、打ちタテ、茹でタテ。この3つのタテが美味しいそばの条件と言われています。それを実践して提供しているのが生そばです。がまこう庵で食べてもらいたいのはこっちの方です。細くてツルツルと喉ごしの良い、そばの香りが強いそばです。

田舎そば

一方田舎そばとは十割のそば粉で打ったそば。

麺が太く、ぶつぶつと切れる昔ながらの素朴で食感が独特なそばです。好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌いって好き嫌いが分かれるそばなんです。

この田舎そば実は他とは違います。南九州独特のそばなんです。何が違うかっていうとまず作り方が違います。そば粉はそば殻の部分が多めに混ざっている為に黒っぽいそばになります。打ち方も若干太めに打ちます。それをすぐに湯がいて水で冷まして水を切り、そのまま冷蔵庫で保存し1日わざと寝かします。この1日寝かすと言うところが独特なんです。

普通で考えたら茹でたらすぐに食べるのが普通。ここはスピードが大事です。早く食べないとノビた蕎麦になってしまうので茹でたものは素早く食べるが蕎麦では鉄則です。

でもこのあたりの田舎蕎麦は茹でてからあえて一晩寝かせます。ノビたそばってやつです。

なぜそんなことをするのか?それは寝かせることによってまた別のそばの美味しさを引き立てるのです。自分の中では熟成そばと思ってます。

食感は柔らかい麺です。しかも十割なのでボソボソ感はある。一度湯がいてあるのでそばの香りはあまりしない。ただ旨味があります。

一晩寝かせる事により独特のそばの美味しさがになるのです。そばの旨味がグッと高まり、美味しくなる。そして茹でて保存してるので日持ちも生そばよりも長く美味しく食べれます。

この辺りで蕎麦を食べるというとこの田舎そばのことを言います。自分としては田舎そばをやめて生そば一本でいきたいと思っていますが、この辺りのお客さんがそれを絶対許しません(笑)「細いそばを食べに来たわけではない。太くてブチブチ切れる蕎麦を食べに来たんだから」って言われるし(笑)わざわざこの田舎蕎麦を食べに来るお客さんも多い。

田舎蕎麦をやめることができない理由がもう1つあります。実は先代の父親がこの田舎蕎麦が大好きなのです。勝手にやめることができないのです(笑)

さらにそばの上にのってる具に注目してもらいたい。南九州らしいもの。がまこう庵のかけ蕎麦にはのっています。上のそばの写真に写っている白っぽい天ぷら。ガネと言う郷土料理です。

ちょっとガネに関しては以前ブログに書いたのでこちらを見てくださいね。

ガネは全国共通の食べ物と認識してました。えっ?!こっちだけなの。
今日帰りに無性にコーヒーが飲みたくなり自販機でコーヒーを買いました。200円入れて140円のコーヒーを買いました。お釣りは60円。のはずが...

田舎蕎麦とガネの組み合わせはめちゃくちゃ良い。これぞ南九州の蕎麦じゃないかなーー。

ということで田舎そばとガネのコンビネーションは南九州を代表とする郷土料理だと勝手に思っています。

今日は田舎蕎麦について書いてみましたーー。よしよし。そば屋みたいなブログがかけました(笑)

またですねーー。

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1977年宮崎県都城市生まれ、そば屋がまこう庵2代目。 (株)がまこう庵代表取締役、都城産のそばを多くの人に知ってもらい喜んでもらいたい。そして都城のそばを世界へ。 自分の育った都城が大好きでそばと共に都城の事も発信していきたい。
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