今日は嫁さんがヨガに行ったので子供たちと遊びました。
風船でバレー大会。そのあとは末っ子と病院ごっこ。最初は患者さん役をさせてもらいました。一通りしたら『交代ね』って言われたのでナース役をありがたく授かりました。
『お熱を計りますね』っておでこに手をやったら『触らないで!!!体温計があるでしょ!!』って怒られてしまいました。
そんなーーー触っても良いじゃないかよ。こっちは原始的な熱の測り方がしたいのに。
ていうかこの患者さん元気だわ(笑)
どうもこんばんわ。
毎回末っ子に凹まされていますがめげるって事を知らないがまこう庵2代目ガモジュンです(笑)
形はどうあれごぼうはごぼう
この時期都城はごぼうが採れます。がまこう庵では育ててないですけどね。
近くの農家さんが育ててます。出荷する時にどうしても出荷できないものが毎回毎回出て捨ててしまうらしいです。
それは形が悪いもの。まっすぐ伸びてないもの。すごく太いもの。二股に分かれてるもの。
同じごぼうなのに商品にならないらしいです。このごぼうは捨てるなんて。
エーーーーもったいない。食べても美味しいごぼうなのに。ただ形が少し悪いだけなのに。
ごぼうに限ららず農作物ってこういう問題は多いですよね。
不思議でしょうがないです。なぜ形にこだわるんでしょうね。
少し手間はかかるけど切ってしまえば変わらないのに。廃棄になってしまう野菜ってかなり多いです。もっと市場が、消費者の意識が変われば良いのにって思うことがあります。
まーでもこれは農家のプロ意識。完璧なものをお客さんには届けて喜んでもらいたい。
そうやってはじかれたものをがまこう庵は喜んで使わせてもらいます。
むしろこういうのが大好物(笑)
酢ごぼう
このごぼう、どうやって美味しくしてやろうか?そういうことを考えるのが大好きです。
このままだったら捨てられたかもしれないごぼう。立派にごぼう料理にします。
酢ごぼう。
ごぼうを切って酢水で湯がきます。それを醤油、みりん、酢、粗糖で味付けして炒めます。水気がなくなるまで。仕上げにゴマをふって出来上がり。結構簡単で美味しいごぼう料理。
一つ食べれば止まりません。パクパク。ちょっと食べすぎじゃないかって思ってまたパクパク。酸っぱい感じがくせになるんだなー。止まらないよーーー。
ごぼうの味噌漬け
ごぼうをザクザク切って湯がきます。湯がくのは軽くですね。殺菌程度に中までは火は入ってない感じ。
がまこう庵で作った味噌でこのごぼうを漬けていきます。
もったいないので古味噌を使います。
タルに味噌、ごぼう、味噌、ごぼうってな具合に交互に漬けます。
簡単にいうとごぼうと味噌のサンドイッチみたいな感じです(笑)
最後は重石をのせて待つだけ。簡単です。そば屋でも簡単にできちゃうごぼう料理。
お蕎麦の付け出しの漬物で出していますが意外と人気がありお客さんからも評判が良いです。
鹿児島市内から2時間かけてこのごぼうの漬物を食べにきてるお客さんがいるくらい(笑)
蕎麦じゃなくてごぼうの漬物っす(笑)
嬉しいけど喜んでいいのかは蕎麦屋としては複雑(笑)
販売はしてないので作り方を教えてあげました。
がまこう庵味噌を買って同じように自分で作ってみるということでした。
この捨てられるはずだったごぼうたちがお客さんにも喜んでもらえる。
捨てられるはずのごぼうが主役にもなれるんだなー。
食べ物の見えない部分
やり方や考え方次第です。生かすも捨てるも。
スーパーの綺麗な野菜が並ぶ世の中ですが(別に全然悪いとかじゃないですよ汗)その野菜からは見えない部分って案外多いのかも。
自分も田んぼや畑と農業を手伝いますが、農作物を作るのはほんと大変、労働もかなりハード、天候にも左右される、いろんな経験も必要。考える事も多い。
農家のことを百姓と言いますが
百姓というのは「百の姓を持つ」という意味であるそうです。土のこと。野菜のこと。天気のこと。機械のこと。買ってくれる人。経営のこと。いろんなことを知っておかないと百姓にはなれないんです。自分は百姓、農家の方をすごく尊敬してます。
こうして料理に関わらせてもらって思うです。農業の大変さ、喜びを知って作るのと、知らないで作るのではだいぶ意識が違うなーって最近思います。
無駄にはしないし、生産者の思いをひしひしと感じながらプレッシャーを感じながら
大切に調理できる。料理作る上でまずは材料を作ってくれた自然や土、人に感謝が一番大事だと思います。いくら腕のいい料理人でも材料がなければ何もできない。材料があるから人に喜んでもらえることができる。当たり前のことだけど忘れがちです。
これからもそのありがたさを忘れない蕎麦屋、料理人でありたいと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
がまこう庵
宮崎県 都城市 吉之元町5186
◎営業時間午前10時〜午後5時
◎定休日毎週火曜日・第1水曜日(祝日の場合は営業)
◎電話・ファックス0986・33・1226
◎メールinfo@gamakoan.jp


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