田舎そばの作り方

この度はがまこう庵の田舎そばをご購入ありがとうございます。

がまこう庵の田舎そばとは

地元のそばを自分たちで石臼挽きした粗めのそば粉で打った十割そばです。

麺が太く、ぶつぶつと切れる昔ながらの素朴で食感が独特なそばです。実はこのそばは好き嫌いが分かれるそばなんです。好きな人は好きだけど、嫌いな人は嫌いって分かれます。ここだけの話、自分も小さい時から食べ過ぎて田舎そばよりも生そばが好きなんです(笑)

この田舎そば。一般的な田舎そばとはちょっと違います。南九州独特のそばなんです。何が違うのか?っていうとそば粉の種類と作り方が違います。そば粉はそば殻の部分が多めに混ざっている粗めのそば粉を使います。そば殻が入っているので黒っぽいそばになります。打ち方も若干水分は少なめで硬めの生地にして太めに打ちます。打ったそばをすぐに湯がいて、流水で冷ましてざるに入れて水を切る、そのまま容器に移し冷蔵庫で一晩保存。一晩わざと寝かすのです。寝かすというところが独特なんです。

普通で考えたら茹でたらすぐに食べるのがそばの基本。美味しいそばの条件の3たてそば(挽きたて、打ちたて、茹でたて)って言われるくらいですもんね。茹でたら早く食べないと!!時間が経つとノビたそばになってしまう。茹でたものは素早く食べるが蕎麦では鉄則です。

でもこのあたりの田舎そばは茹でてからあえて一晩寝かせます。あえてののびたそばってやつです(笑)

なぜそんなことをするのか?それは茹でてそばを冷蔵庫で寝かせることによってそばの旨味が際立ち美味しさを引き立てるのです。自分の中では熟成そばと思ってます。その代わりそば香りは消えてしまうと言う欠点もあります。

食感は柔らかい麺です。ボソボソ感があり切れたそばになります。

一晩寝かせる事により独特のそばの美味しさがになるのです。そばの旨味がグッと高まり、美味しくなる。そして茹でて保存してるので日持ちも生そばよりも長く美味しく食べれます。

南九州で蕎麦を食べるというとこの田舎そばのことを言います。この田舎そばはこの辺の郷土料理だと自分では思っています。

田舎そばの作り方

生そばとは違いこの田舎そばはご家庭で簡単に作れます。

持ち帰り田舎そばの家での作り方

用意するもの

・がまこう庵で買ったそばと出汁

・水300cc〜320cc

・そばの上にのせたいもの(ねぎ、天ぷら、がね、さつま揚げ、かまぼこなど)

まず購入された出汁を鍋にいれて中火で沸かします。

その鍋に用意しておいた水を300cc入れます(お好みですが味が濃ゆい場合は320cc)そのまま火を入れて沸かします。

沸騰手前くらいで鍋にそばをいれます。

鍋にそばを入れたら箸でほぐしてまた火にかけます。

再び沸騰したら出来上がり!!

器に入れてお召し上がりください。

以上が田舎そばの作り方です。簡単に言うと鍋に出汁と水を入れて沸いたらそばをいれて再び沸かすだけ。非常に簡単に調理できます。これも田舎そばの良いところなんですよ。

ぜひ南九州の独特のそば文化に触れてもらえればうれしいです。

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1977年宮崎県都城市生まれ、そば屋がまこう庵2代目。 (株)がまこう庵代表取締役、都城産のそばを多くの人に知ってもらい喜んでもらいたい。そして都城のそばを世界へ。 自分の育った都城が大好きでそばと共に都城の事も発信していきたい。
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